GitHubインポート機能が加わった「GitLab 7.7」が登場

 オランダGitLabは1月22日、Gitレポジトリ管理機能などを備えたプロジェクト管理支援ツール「GitLab 7.7」を発表した。GitHubからのインポートが可能になったほか、OAuthのサポートも行われている。

 GitLabはGitHubのようなGitリポジトリ管理機能およびプロジェクト管理機能を自前のサーバーで構築できるGitリポジトリ管理ツール。RubyとRuby on Railsで実装されており、コードレビュー、イシュートラッカー、Wiki、LDAPユーザー認証、継続的インテグレーション(CI)統合などの機能を持つ。無料のオープンソース版Community Edition(CE)、それにGitフック、ログインページなどの機能やLDAPサポートを強化したEnterprise Edition(EE)があり、インストールなしに使えるクラウド版GitLab.comも提供されている。

 GitLab 7.7は2014年12月に公開された7.6に続く安定版。本バージョンでの最大の特徴として、GitHubからのインポートとOAuthのサポートがある。GitHubインポートでは、GitHubプロジェクトのインポートをワンクリックで行える。また、OAuthはFacebookやTwitter、Googleなどがサポートするオープンな認証方式で、OAuthリソースサーバーとしてGitLabを利用し、GitLabのユーザー名とパスワードを使って認証できるサードパーティのアプリを構築できるという。

 そのほか、ナビゲーションのデザインの改良や、スペースの有効活用のために配置を変更したりアイコン活用を進めた。また、通知メールでは「Mention」(言及)通知レベルの設定が可能となり、自分の名前が言及されているメールのみを受け取れるよう設定できるようになった。

 管理者向けでは、設定ページから稼働中にアプリケーション設定が可能となり、gitlab.ymlから設定をインポートできるようになった。EE版では性能を改善し、ヘッダーロゴの変更が可能となった。

 GitLabは同時に、オンプレミスで利用する継続的インテグレーション(CI)ツール「Git Lab CI 5.4」もリリースした。GitLab側のOAuth対応に合わせて、GitLab CIをGitLabインスタンスにリンクできるようになり、CIの切り替えの度に認証が発生しないようになったほか、ビルドを動かす「GitLab Runner」関連で多数の強化が加わった。

 GitLabはまた、自作のRunnerを利用する個人リポジトリ向けにCIを無料で提供することも発表している。米Googleの協力により、GitLab Runner向けインスタンス用にGoogleのクラウド「Google Compute Engine」を利用できるキャンペーンも展開する。同キャンペーンの下で、最初の1000人に500ドル相当のクレジットを無料で提供するという。

GitLab
https://about.gitlab.com/