複数人数でのビデオ会議機能が加わった「Jitsi 2.0」が登場

 オープンソースの音声/ビデオチャット/インスタントメッセージング(IM)アプリケーション「Jitsi」開発チームは3月7日、最新版「Jitsi 2.0」をリリースした。WindowsやMac OS X、Linuxなどで動作し、JabberやICQ、Google Talk、Windows Liveメッセンジャー、Yahoo! MessengerなどのIMプロトコルをサポートする。

 Jitsiは、「SIP Communicator」として開発されてきたビデオ/音声/テキストチャットアプリケーション。SIP、XMPPなどさまざまなプロトコルをサポートし、音声通話(VoIP)、ビデオ通話、IM、グループチャットが可能。Jabber、ICQ、Google Talk、Windows Live、Yahoo!などのIMをサポートする。ライセンスはLGPL。

 最新版は2012年4月にリリースした1.0以来のメジャーアップデートとなる。新機能としては複数人でのビデオ会議「Multi-Party Video Conferences」が加わった。XMPP上のRTPリレーサーバー「Jitsi Videobridge」を利用し、アドホックモードでクライアントが他のメンバーに動画をリレーできる。制御には、Jitsiコミュニティが開発したXMPP拡張「COLIBRI」を利用している。開発チームはCOLIBRIをXMPP拡張(XEP)として提出する予定という。

 このほか、OPUSコーデックを新たにサポートし、音声の品質を改善するという。動画コーデックH.264の代替としてVP8もサポートした。Microsoft Outlookのサポートを強化し、プレゼンス状態をサポートしたほか、コンタクト上をホバーすることで電話をかけたりチャットを開始できるという。

 Jitsi 2.0はWindowsおよびMac OS X、各種Linuxなどに対応、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Jitsi.org
https://jitsi.org/