FUSEベースのMicrosoft「exFAT」実装、「fuse-exfat 1.0」がリリース

 米Microsoftが開発したファイルシステム「exFAT」のフリーな実装を開発するexfatプロジェクトは1月21日、初の正式版となる「fuse-exfat 1.0.0」を公開した。読み込みと書き出しをサポートするフリーのexFAT実装ドライバは初という。

 exFAT(Extended File Allocation Table)は、MicrosoftがFAT32に代わるものとして開発したファイルシステム。SDカード規格のSDXCでも採用されている。Windows Vista SP1以降ではデフォルトでサポートされているほか、Windows XP以降でも更新プログラムの導入により利用できる。

 fuse-exfatは、GLinuxやMac OS XといったUNIXライクなシステム向けのexFAT実装プロジェクト。一般ユーザー権限で独自のファイルシステムを作成・操作できる「FUSE(Filesystem in Userspace)」を利用した実装となっており、exFATファイルシステムのフル機能をサポートすることを目指している。ライセンスはGPLv3。

 3年がかりで公開した初の正式版ではexFATファイルシステムの読み込みと書き出しが可能で、性能をさらに強化した。平行して開発されているツールセットexfat-utilsでは、exFATパーティションのフォーマットなども可能という。

Google Codeのプロジェクトページ
http://code.google.com/p/exfat/