Debianが固定リリースサイクルを採用、1年おきの12月にフリーズ

 Debian Projectは7月27日、次期版より開発サイクルに時間ベースの要素を取り入れ、2年に1度の12月にフリーズし、その後6カ月以内にリリースするというポリシーを発表した。

 Ubuntu、Fedora、openSUSEなど、リリースサイクルを固定化するプロジェクトが増えており、Debianもこれにならう形となる。Debianのポリシーは、1年おきの12月にコードをフリーズし、その後6カ月以内にリリースするというもので、リリースに余裕を持たせることで「時間ベースの開発がもたらす予測のしやすさと、これまで確立してきた機能ベースの開発を混ぜ合わせる」としている。12月にフリーズを設定した理由として、過去に春にリリースしたバージョン4.0(開発コード名「Etch」)とバージョン5.0(同「Lenny」)が成功したためとしている。

 最新の開発ポリシーは、スペインで7月30日まで開催中のDebian Projectの年次カンファレンス「DebConf9」で提案、承認された。

 Debianではさっそく同ポリシーを開発中の次期版「Debian GNU/Linux 6.0」(開発コード名「Squeeze」)に適用、2009年12月にフリーズし、2010年春にリリースするとしている。これにより、バージョン5.0からバージョン7.0へのスキップアップグレードを希望するユーザーの声に応えるとしている。

Debian Project
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