「openSUSE 11.0」リリース、インストール簡素化によりユーザー拡大図る

 米Novellが出資するopenSUSE Projectは6月19日(米国時間)、Linuxディストリビューションの最新版「openSUSE 11.0」をリリースしたことを発表した。プラットフォームはx86、x86-64、PowerPCに対応する。同プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 NovellのLinuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise」の土台となるもの。最新版はカーネル2.6.25を採用、200以上の専用機能を搭載した。インストールでは、GNOME向けライブCD/KDE向けライブCD、またはDVDを用意し、インストールプロセスを簡素化した。ZYppの最新機能によりメモリの利用を大幅に削減することで、パッケージ管理も高速になったという。

 デスクトップ環境として、「KDE 4」「GNOME 2.22」、それに3Dデスクトップ「Compiz Fusion 0.7.4」などをサポート、GNOMEでは「PulseAudio」により音声管理が改善した。アプリケーションとしては、「Firefox 3.0」や「OpenOffice.org 2.4」、メディアプレイヤー「Banshee 1.0」などが同梱されている。中でもOpenOfficeは、VBAインポートを改善するなど「Microsoft Office」との互換性を強化した。

openSUSE Project
http://www.opensuse.org