OSSテクノロジ、オープンソースの全文検索エンジン「キメラ・サーチ」

 オープンソース・ソリューション・テクノロジ(OSSテクノロジ、本社:東京都品川区)は2007年12月5日、オープンソースの全文検索システム「キメラ・サーチ」(Chimera Search)をリリースした。Windowsファイルサーバのアクセス権に対応し、権限のないファイルは検索結果に表示しないのが特徴。

 LinuxやUNIX上で動作する全文検索システムで、ユーザーがアクセス権を持たないファイルは表示されないため、ファイルにアクセス権を適切につけておけば、検索でファイルの存在自体を知らずに済むという。

 フロントエンドにRubyおよびRuby on Rails、検索エンジンにHyper Estraierなどのオープンソースソフトを採用。WindowsサーバやSambaが稼動するUNIX/Linuxサーバなど、SMB/CIFSプロトコルをサポートしたファイルサーバ内の文書を全文検索できる。

 Hyper Estraierは、インデックスを利用した高速検索、短時間での大量文書のインデックス作成、N-gram方式による漏れのない検索といった特徴を備える。検索対象ファイルは、Microsoft Word/Excel/PowerPointファイル、OpenDocumentファイル、PDF、HTML、テキスト。

 価格は52万5000円(初年度サポート費用含む)。動作環境は、Red Hat Enterprise Linux 4.0/5.0、CentOS 4/5、MIRACLE LINUX V4.0。検索対象サーバへのソフトインストールは不要。キメラ・サーチ自体のライセンスはGPLv2で、ソースコードのダウンロードは現在準備中。【鴨沢 浅葱/Infostand】

オープンソース・ソリューション・テクノロジ
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キメラ・サーチ
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