Java 8対応、Android UIデザイン機能が加わったJava IDE「IntelliJ IDEA 12」が登場

 チェコJetBrainsは12月5日、Java統合開発環境(IDE)の最新版「IntelliJ IDEA 12」を発表した。Android UIデザイナやJava 8対応などが特徴となる。同社Webサイトより、オープンソース版であるCommunity Editionをダウンロードできる。

 IntelliJ IDEAはJava向けのIDE。Groovy、Scala、Clojureなどの言語も利用できる。Apache Lincese 2.0で公開する無料のコミュニティ版(Community Edition)のほか、Java EEやSpringといったWebフレームワークや言語をサポートする有料版の「Ultimate Edition」も用意されている。

 IntelliJ IDEA 12は2011年12月に登場したバージョン11以来、1年ぶりのメジャーアップデートとなる。ユーザーインターフェイスが一新されており、新テーマ「Dracula」の導入が行われているのが特徴。Draculaではデザインが全体として暗いトーンとなり、作業に集中できるという。カスタマイズも可能で、自分でテーマを作成できる。

 また、プロジェクトのコンパイル機能も大幅にアップデートされた。IDEから分離したプロセスでコンパイルに関連するタスクを処理するように変更されており、リソースの競合を防ぎ、依存性管理も正確になるという。変更を加えると即座にバックグラウンドで自動コンパイルが行われ、プログラムをすぐに動かせるという。

 Java SEの次期版であるJava SE 8の対応も進め、ラムダ式やメソッド参照といった新しいシンタックスのコード支援を提供する。また、Community Editionで導入されたAndroidアプリ向けのUIデザイナ「Android UI Designer」が正式に導入されている。Android UI Designerは最もリクエストが多かった機能の1つという。

 これらに加え、Spring Frameworkのサポート強化、WebアプリフレームワークPlay 2.0対応、Hibernate 4.0対応なども特徴となる。中でもPlay 2.0対応により、JavaとScalaを使ってIntelliJでPlay 2.0アプリの作成、実行、デバッグを行えるようになった。データベース開発ツールでのSQLサポートも強化されている。

チェコJetBrains
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